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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

高田 郁

1959年兵庫県宝塚市生まれ。中央大学法学部卒業。父の影響で時代小説に親しみ、司法試験受験に失敗後、1993年に「川富士立夏」のペンネームで漫画原作者としてデビュー。

48,567件のインターネット上の評価データを分析した、おすすめ小説ランキング

掲載作品数
30作品
総レビュー数
48,567件
高評価率
86%
★4以上の割合
最多レビュー作品
八朔の雪 みをつくし料理帖
3,732件
最も高評価率の作品
天の梯 みをつくし料理帖
92%(1,955件)
最も賛否が分かれた作品
あきない世傳 金と銀 出帆
低評価・高評価ともに1%以上

データから見える特徴

全体を通じて高評価率が非常に高く、読者満足度の底上げは「みをつくし料理帖」シリーズと「あきない世傳 金と銀」シリーズが牽引している傾向があります。シリーズ完結巻や最終盤の巻ほど高評価率が上がる傾向が目立ち、読み続けた読者の満足度が積み上がっている様子がうかがえます。一方、現代を舞台にした作品や単発作品はシリーズ時代小説と比べてレビュー数・高評価率ともに低めの傾向があります。

  • レビュー数の多い上位作はほぼ2009〜2014年の初期・中期作品に集中
  • 「あきない世傳」シリーズは後半巻ほど高評価率が高まる傾向
  • 「ふるさと銀河線」は唯一、高評価率が全体平均を大きく下回り賛否が割れている

ながら聴きでもご視聴いただけます

ランキング

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1八朔の雪 みをつくし料理帖

八朔の雪 みをつくし料理帖

2009年刊行

8,488pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情味ある時代小説や料理描写が好きな読者、特に女性主人公の成長譚を好む方に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 主人公のひたむきな成長と周囲の人情が共感を呼ぶ
  • 上方と江戸の食文化の違いが丁寧に描かれている
  • 料理描写が美味しそうで読むだけで食欲がわく

賛否が分かれる点

  • 主人公への苦難が続きすぎて読んでいて疲れるという声もある

内容紹介

舞台は江戸時代の神田御台所町。幼い頃に大坂で水害によって両親を失い、天涯孤独の身となった少女・澪が、江戸の小さな料理屋「つる家」の調理場に立つところから物語は始まる。大坂仕込みの上方料理は、昆布出汁に慣れ親しんだ味わい。しかし江戸の水は昆布に合わず、江戸っ子の舌はまるで別物だった。戸惑いながらも持ち前の天性の味覚と諦めない気性で、澪は試行錯誤を重ねていく。合わせ出汁、とろとろの茶碗蒸し、ほっこりとした酒粕汁。ひと皿ひと皿に澪の誠実さが宿る料理は、やがて評判を呼び始める。しかしその陰で、名料理屋「登龍楼」による卑劣な妨害が澪を追い詰めていく。苦境に立たされながらも澪を支えるのは、母のように寄り添う女将や、江戸の人々の温かな人情だった。子ども時代に易者から授けられた言葉「雲外蒼天」、苦難の果てに必ず青空が広がるという運命のもと、澪は料理一筋に懸命に生きる。シリーズ全十巻の幕を開けるデビュー作。

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絶賛1,824
好評1,457
普通409
不評31
酷評11

TOTAL 3,732 reviews

2銀二貫

銀二貫

2009年刊行

7,500pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情や成長を描いた時代小説に興味があり、読後感の良い作品を求める読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 不屈の主人公と周囲の人情が感動を呼ぶという声が多い
  • 銀二貫を軸にした伏線回収が丁寧と評価されている
  • 時代小説が苦手な読者にも読みやすいと好評

賛否が分かれる点

  • 展開が予測しやすく先が読めるという意見もある

内容紹介

大坂天満の寒天問屋を営む和助は、神社再建のために懸命に工面した銀二貫を、目の前で父を失った少年ひとりの命を救うために使ってしまう。その少年は「松吉」と名を改め、武士の身分を捨て、丁稚として商家で生きる道を歩み始める。厳しい商人の世界で揉まれながら、信頼できる人々に支えられ、松吉はやがて寒天づくりへの深い情熱を持つようになる。しかし大坂の町は幾度もの大火に見舞われ、そのたびに人々の暮らしは根底から揺さぶられる。想いを寄せる女性との約束を胸に抱きながら、松吉はひたむきに前へ進み続ける。度重なる試練が降りかかるたびに問われるのは、人がどこまで誠実に、そして粘り強く生きられるかという一点である。あの日使われた銀二貫は、時を超えてさまざまな人の手を渡り、やがて思いがけない形で実を結んでいく。商いの厳しさと人情の温かさが交差する、大阪商人の義理と心意気が詰まった物語である。

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絶賛1,492
好評854
普通262
不評20
酷評15

TOTAL 2,643 reviews

3天の梯 みをつくし料理帖

天の梯 みをつくし料理帖

2014年刊行

7,044pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情ものや時代小説が好きで、感動の大団円を求める読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 登場人物全員が幸せになる大団円の結末への感動
  • シリーズ全体の伏線が綺麗に回収される構成の巧みさ
  • 料理を通じた人情描写が涙を誘うと評価されている

賛否が分かれる点

  • 最終巻の展開がやや駆け足でまとめ急いだ印象という声がある

内容紹介

食は、人の天なり。その言葉を胸に刻み、女料理人としての道を歩み続ける澪の物語が、ここで大きな節目を迎える。行く手を阻む幾重もの困難を乗り越えながら、澪はひたすらに自らの信念を貫いてきた。人の心と身体を癒す料理を作り続けるという、揺るぎない一筋の志。そして、長年の懸案であった幼馴染み・野江の身請けという悲願。四千両という途方もない金をいかにして工面するのか、その答えは最後の最後まで読者の前に伏せられ、大門が開く瞬間、鮮やかな結末が眼前に広がる。医師・源斉をはじめ、澪の周囲に集う人々の温かな善意と機知が重なり合い、物語は清々しい大団円へと向かう。厚い雲を突き抜けた先に広がる蒼天のように、澪と野江が歩み着いた場所は、読む者の胸に深く染み渡る。全十巻をかけて積み重ねてきた伏線が鮮やかに回収され、登場人物ひとりひとりの幸福な姿が丁寧に描かれる、堂々たる完結篇。

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絶賛1,309
好評503
普通127
不評13
酷評3

TOTAL 1,955 reviews

4花散らしの雨 みをつくし料理帖

花散らしの雨 みをつくし料理帖

2009年刊行

6,969pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情味ある時代小説や、料理描写を楽しみたい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 季節の食材を使った料理の描写が食欲をそそると好評
  • 新登場の脇役も含め魅力的な人物が揃うという声が多い
  • 笑いと涙が共存する人情描写に心が温まると評価されている

賛否が分かれる点

  • 病の描写が長く重いと感じる意見も一部ある

内容紹介

新天地で暖簾を掲げた小料理屋「つる家」に、ふきという少女が下足番として雇われるところから物語は動き始める。幼くして親を亡くしたふきに、自らの境遇を重ねて信頼を深めていく料理人の澪。だが、澪が心血を注いで生み出した創作料理が、江戸一の料理屋として名高い登龍楼で先んじて供されているという噂が立つ。偶然と思いたい出来事が重なるなか、ふきの不審な行動を目にした澪は、深い葛藤に追い込まれる。折しも、長屋の仲間が麻疹に倒れ、幼馴染の遊女あさひ太夫にも危難が迫る。そのたびに澪は、逃げることなく真正面から困難へ立ち向かう。個性豊かな新たな人物たちが加わり、人情の機微が重なり合う群像劇として、物語はさらに豊かさを増す。季節の食材を丁寧に生かした料理の描写は、読む者の五感を静かに揺さぶる。そして、澪の胸にひそかに芽生えた恋心が、この先の物語へと静かな余韻を残す。

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絶賛1,189
好評1,149
普通349
不評15
酷評2

TOTAL 2,704 reviews

5想い雲 みをつくし料理帖

想い雲 みをつくし料理帖

2010年刊行

6,768pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情ドラマと食の描写を一緒に楽しみたい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 試練が続く展開と人情描写が読者を引きつけるという声が多い
  • 登場する料理の描写が美味しそうで食欲をそそると評価されている
  • 脇役を含む登場人物それぞれの魅力が高く支持されている

賛否が分かれる点

  • 主人公への妨害や苦難が毎巻繰り返される点に慣れを感じる声がある

内容紹介

江戸の小料理屋「つる家」で腕を振るう女料理人・澪が主人公の、人情と食が織り交ざった時代小説シリーズの第三弾です。土用の暑気払いに頭を悩ませる澪のもとへ、ある日思わぬ客が訪れます。版元に連れられてやって来た料理人の正体は、行方知れずとなった天満一兆庵の若旦那の消息を知る人物でした。その口から語られた衝撃の話が、澪と周囲の人々を揺さぶります。さらに、澪が密かに思いを寄せる武家の男との距離感に揺れる恋心、幼馴染で吉原の花魁となった野江との束の間の再会、つる家を巻き込むいわれなき嫌がらせ、そして仲間の家族をめぐる切実な問題と、困難が次から次へと押し寄せます。鱧の葛叩きや菊花雪、焼き柿など、四季の移ろいとともに丁寧に描かれる料理の数々は、読む者の五感を刺激します。厳しい現実に立ち向かいながらも、食べる人への真心を決して手放さない澪の姿と、彼女を支える個性豊かな人々の深い情愛が、静かに胸へ染み渡る一冊です。

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絶賛1,125
好評1,073
普通346
不評10
酷評3

TOTAL 2,557 reviews

6今朝の春 みをつくし料理帖

今朝の春 みをつくし料理帖

2010年刊行

6,615pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情味ある時代小説と食の描写を同時に楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 登場人物への感情移入を促す人情描写が高く評価されている
  • 物語の謎が少しずつ明かされる展開が好評な声が多い
  • 登場料理の美味しそうな描写と物語への絡め方が支持されている

賛否が分かれる点

  • 一部の展開が読めてしまい冗長に感じるという声がある

内容紹介

江戸の下町に店を構える小料理屋つる家を舞台に、腕一本で生きる若き料理人・澪の奮闘を描いた人情時代小説シリーズの第四弾。今作では、縁深い娘の大奥奉公をめぐる騒動から物語の幕が開き、澪は包丁の指南役という思わぬ役目を担うことになる。一方、吉原の花魁として謎めいた存在であり続ける幼馴染の野江が、なぜその道に身を置くこととなったのか、少しずつその過去が明かされていく。さらに身近な夫婦の間に浮上した疑惑が周囲を巻き込み、人の絆と痛みを静かに問いかける。そして物語の核心では、江戸の食の頂点を争う宿命の料理対決がとうとう幕を開ける。技だけでなく心まで試されるこの勝負の中で、澪は勝ち負けへの欲と無心の精進という二つの道の間で揺れ動く。人々の温かさと試練が交差するなか、身分の差に隔てられた淡い恋も静かに深まり、読む者の胸を締め付ける。

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絶賛1,074
好評1,008
普通276
不評11
酷評3

TOTAL 2,372 reviews

7心星ひとつ みをつくし料理帖

心星ひとつ みをつくし料理帖

2011年刊行

6,559pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人生の選択や葛藤を描いた時代小説・食の描写に惹かれる読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 主人公の苦しい選択と葛藤に感情移入できるという声が多い
  • 脇役も含めた登場人物の温かさが評価されている
  • 登場する料理の描写が魅力的という意見が多い

賛否が分かれる点

  • 縁談が急展開に感じるという指摘が一部ある

内容紹介

江戸の小さな料理屋「つる家」で腕を磨く料理人の澪は、二つの大きな申し出に揺れていた。吉原での天満一兆庵再建の話と、神田須田町の登龍楼をそのまま譲り受けるという話。料理人として夢に近づく好機が重なる中、さらに澪の心を揺るがす出来事が訪れる。想い人との縁談が思いがけず前へ進み始めたのだ。料理人の道を歩み続けることと、大切な人と共に生きることの間で、澪は幾度も選択を迫られる。それぞれの道を選べば、必ず何かを手放さなければならない。幼なじみとの再会、周囲の人々の温かな想い、そしてつる家を支えてきた者たちへの思いが絡み合い、答えは容易には出てこない。そんな澪の前に、天の心星にまつわる言葉が灯りをともす。悩み抜いた果てにこそ、自分の中に揺るぎなく宿る指針が見えてくる、という教えだ。シリーズの折り返しを迎え、物語は大きな転換点へと差し掛かる。澪が下した決断は、次なる物語の幕開けを静かに告げる。

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絶賛1,093
好評906
普通262
不評15
酷評8

TOTAL 2,284 reviews

8夏天の虹 みをつくし料理帖

夏天の虹 みをつくし料理帖

2012年刊行

6,290pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情や義理を重んじる時代小説が好きで、感動的な展開に涙したい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 試練と感動が交互に続く物語構成が高く評価されている
  • 脇役の人間的成長と別れが読者の心を強く打つという声が多い
  • 周囲の人々の温かな支えや人情描写が共感を集めている

賛否が分かれる点

  • 主人公への試練が続きすぎて読むのが辛いという声がある
  • 主人公の言動に自分勝手さを感じるという意見も一部ある

内容紹介

江戸の料理人として生きる道を選んだ主人公の澪は、想いびとである小松原との将来を断ち切り、不退転の決意で料理の世界に身を投じていく。しかしその決断の代償は大きく、心労が重なった澪はついに料理人にとって命取りとも言える嗅覚と味覚を失ってしまう。そんな絶体絶命の窮地に手を差し伸べたのは、粗野ながら義理と人情に厚い料理人の又次だった。つる家の調理場に立ち、澪を支え、若い弟子にも目をかける又次の姿は、読む者の胸を温かく満たしてくれる。だが物語は、その温もりの直後に容赦ない試練を叩きつける。全四篇を通じて試練が幾重にも重なる構成でありながら、どの場面にも江戸料理の描写が丁寧に織り込まれており、物語の緊張と美食の豊かさが絶妙に響き合う。悲しみの果てに虹はかかるのか、人気シリーズの第七弾にして最も胸を揺さぶる一冊。

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絶賛1,014
好評859
普通271
不評19
酷評8

TOTAL 2,171 reviews

9小夜しぐれ みをつくし料理帖

小夜しぐれ みをつくし料理帖

2011年刊行

6,190pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

江戸の食文化と人情味ある群像劇を楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 登場人物それぞれの切ない人間模様が胸を打つという声が多い
  • 料理の描写が毎回美味しそうで読む楽しみになっているという評価が多い
  • 主人公以外の視点で描かれる章が新鮮で好評という声が多い

賛否が分かれる点

  • 主人公の恋愛の行方で読者の支持が二分される傾向がある

内容紹介

江戸の小さな料理屋「つる家」を舞台に、料理人として懸命に生きる澪と、彼女を取り巻く人々の人生が、四つの物語に丁寧に綴られる。店主・種市が長年胸の奥に秘め続けてきた、亡き娘おつるにまつわる壮絶な過去がついに明かされる第一話は、読む者の胸を締め付ける。続く第二話では、吉原の花見宴席という晴れやかな場に澪の渾身の料理が並び、幼馴染みとの束の間の交わりが切なく光る。第三話では、恋心を胸に秘めた伊勢屋の娘・美緒が、大人として覚悟を決める姿が描かれ、澪の料理が祝いの膳として寄り添う。そして最終話では、謎めいた存在だった小松原の内面が初めて正面から描かれ、物語に新たな広がりをもたらす。料理を通じて人の心の機微を映し出す本シリーズは、この第五作で登場人物それぞれの岐路が交差し、先を急かされるような読み応えを持つ。

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絶賛935
好評998
普通309
不評9
酷評8

TOTAL 2,259 reviews

10あきない世傳 金と銀 特別巻

あきない世傳 金と銀 特別巻

2023年刊行

5,995pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

本編13巻を読み終えたシリーズ既読者で、登場人物のその後を見届けたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 本編で語られなかった人物の空白期間が補完されると好評
  • 各短編が収まるべき結末に着地する読後感が支持されている
  • 長年の伏線やタイトルの意味が回収される点が感動を呼んでいる

賛否が分かれる点

  • 一部の展開に「中途半端」「消化不良」と感じる声もある

内容紹介

江戸時代の大坂を舞台に、呉服商・五鈴屋の女主人として商いの道を切り拓いてきた幸と、その周囲の人々を描いた長編シリーズの特別巻です。上巻では、五鈴屋を去った惣次がいかにして別の商家の当主へと転身したかを追った一編を筆頭に、実直な奉公人・佐助の知られざる恋の軌跡、老いと向き合いながら残りの生を思案するお竹、そして三十年以上にわたり胸の内に秘め続けた賢輔の想いの行方が、それぞれの視点で丁寧に綴られます。下巻では大火後の混乱を経た五鈴屋ゆかりの人々のその後が描かれ、暖簾の行方に悩む八代目、江戸で独自の道を歩む菊栄、長年の嫉妬と苦悩を抱えた結が辿り着く境地、そして還暦を迎えた幸と九代目賢輔が五鈴屋百年の商道を次代へとつなぐ決意が語られます。本編では語られることのなかった登場人物それぞれの内面と、商いに誠実に生きた人々が静かな幸せへと至る姿が、全編を通じて温かく描かれた一冊です。

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絶賛958
好評516
普通199
不評12
酷評3

TOTAL 1,688 reviews

11あきない世傳 金と銀 風待ち

あきない世傳 金と銀 風待ち

2021年刊行

5,829pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

商いの信念や人情の積み重なりを丁寧に味わいたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 仲間との結束と助け合いが胸を熱くすると評価される
  • 逆境を知恵で乗り越える主人公の姿が多くの共感を呼ぶ
  • 終盤の展開に涙したという声が多数挙がっている

賛否が分かれる点

  • 敵役の行動の動機にもやもやが残るとの声もある

内容紹介

江戸の町で藍染め浴衣地を広め、確かな支持を勝ち取った呉服商の奮闘を描く長編時代小説シリーズの第十一作。一時の流行りで終わらせないためにはどうすべきかと問い続ける店主の幸は、宝暦十年に江戸を襲った大火や、物資の逼迫、競合他者からの妨害という幾重もの試練に直面する。それでも幸は、自店だけの利を求めず、苦労して編み出した技術や意匠を仲間の商人たちへ惜しみなく伝え、ともに浴衣文化を根付かせようとする。その誠実な商いへの姿勢が、思いがけない人物との縁を呼び込み、五鈴屋の未来を大きく動かすことになる。買うての幸い、売っての幸せという信念が試される中、仲間との絆と真っ当な商いが生み出す感動の結末が待ち受ける一冊。

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絶賛919
好評416
普通117
不評2
酷評14

TOTAL 1,468 reviews

12残月 みをつくし料理帖

残月 みをつくし料理帖

2013年刊行

5,825pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情や料理描写を好む読者、シリーズを順に追っている人向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 前巻の悲しみから回復へ向かう展開が好評
  • 登場人物それぞれの成長と幸せに感動の声
  • 料理描写を通じた江戸文化の描き方が支持される

賛否が分かれる点

  • 希望と並行して漂う別れの寂しさに複雑な声

内容紹介

吉原の大火で命を落とした助っ人料理人の死という深い悲しみを抱えながら、澪とつる家の面々は再び歩み始める。ある日、大火の際に命を救われた摂津屋が訪れ、澪の幼馴染である遊女の過去と、逝った男が遺した言葉の真意を問う。悲しみは消えないまま日々の糧となり、料理を通じて人と人が静かに繋がっていく。行方の知れなかった若旦那との再会、苦難を重ねてきた女将に訪れる思いがけない転機、そして宿敵の料理屋からの新たな挑戦状。涙は悲しみから喜びへと変わり、厚い雲の向こうにひとすじの青空が差し込み始める、温かな希望に満ちたシリーズ第八弾。

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絶賛839
好評851
普通254
不評15
酷評4

TOTAL 1,963 reviews

13あきない世傳 金と銀 合流

あきない世傳 金と銀 合流

2021年刊行

5,809pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズをここまで読んできた読者が、達成感と感動を求めて手に取るのに向いている

読者の声を分析

支持されている点

  • 前巻までの苦難が報われる展開が支持されている
  • 新商品開発に挑む職人と商人の協力が評価されている
  • 新キャラクターの豪胆さと格好よさへの共感が多い

内容紹介

呉服仲間から追われ、絹織物の商いを断たれた五鈴屋江戸本店。だが主人公の幸と奉公人たちは、その逆境を好機と捉え、職人と知恵を出し合いながら、まったく新しい木綿の浴衣地の開発に着手する。男女の違いも身分の壁も越えて、江戸の人々に喜びをとどけたいという一心で、二年という歳月をかけて周到に準備を重ねていく。そこへ大坂から、幸の頼もしい盟友である菊栄が江戸に移り住み、物語はいっきに動き出す。果たして、最大の危機は最高の好機へと転じるのか。逆境をしなやかに乗り越えていく人々の絆と、商いへの真摯な情熱が胸を熱くする一作。

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絶賛894
好評410
普通114
不評3
酷評6

TOTAL 1,427 reviews

14美雪晴れ みをつくし料理帖

美雪晴れ みをつくし料理帖

2014年刊行

5,704pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情ものの時代小説や料理描写が好きで、シリーズを追ってきた読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 登場人物それぞれの転機が丁寧に描かれて感動を呼ぶという声が多い
  • 周囲の人々との絆や情が胸に響くと評価されている
  • 劇中の料理が手が込んでいて美味しそうだという声が多い

賛否が分かれる点

  • 最終巻を前に伏線や課題が積み残され解決の見通しが立ちにくいという声がある

内容紹介

江戸の小料理屋を舞台に、若き女料理人・澪が懸命に生きる人情物語の第九弾。長きにわたる苦難の末、つる家にようやく幸せの兆しが訪れる。ご寮さん・芳の縁談が動き出す一方、澪は幼馴染みの身請けという大きな壁に立ち向かいながら、自らが目指すべき料理人の姿を問い続ける。町医者・源斉の言葉が澪の心に深く刻まれ、進むべき一筋の道が照らされていく。仲間たちがそれぞれの歩みを踏み出す中、物語はいよいよ佳境へ。蒲鉾や餅など、手間ひまかけた料理と共に描かれる人の情と縁が、読む者の胸を温かく満たす。

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絶賛806
好評778
普通216
不評12
酷評3

TOTAL 1,815 reviews

15あきない世傳 金と銀 大海

あきない世傳 金と銀 大海

2022年刊行

5,597pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズを通して読んできた読者や、仕事と人情を描く長編時代小説を好む人に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 逆境を知恵と仲間の結束で乗り越える展開が好評
  • タイトル「金と銀」の意味が明かされる場面への感動の声が多い
  • 最後まで油断できない波乱の展開と読後の満足感が支持されている

賛否が分かれる点

  • 困難の連続が続きすぎると感じる読者もいる
  • 完全なハッピーエンドではない終わり方に物足りなさを覚える声もある

内容紹介

江戸の浅草田原町に店を構える呉服商・五鈴屋が、仲間の絆と知恵を頼りに「買うての幸い、売っての幸せ」という信念を貫き続けるシリーズ完結篇。吉原での衣裳競べや新店の開業など活気ある商いが続く一方、思わぬ裏切りや大火といった苦難が幸たちを容赦なく襲う。それでも決して下を向かず、衣裳とは何か、商いとは何かを問い続けた末に導き出した五鈴屋ならではの答えとは。さらに作品の題名に込められた深い意味が最終章で明かされたとき、積み重ねてきた伏線が一つに結ばれる感動が待っている。

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絶賛855
好評381
普通120
不評13
酷評7

TOTAL 1,376 reviews

16あきない世傳 金と銀 出帆

あきない世傳 金と銀 出帆

2022年刊行

5,401pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズを通じて読み続けているファンや、江戸の商い文化と女性の生き方に関心がある読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 仲間との結束や知恵を合わせる展開が好評
  • 誠実な商いの姿勢が共感を呼ぶという声が多い
  • 最終巻への期待感を高める構成が評価されている

賛否が分かれる点

  • 前巻比で展開が穏やかで平坦との指摘がある

内容紹介

浅草田原町に店を構えて十年。藍染め浴衣地で江戸中にその名を響かせた五鈴屋は、かつて手放した呉服の商いを取り戻すべく、仲間とともに知恵を結集していく。幕府から課せられた高額な冥加金、因縁深いライバルの妨害、そして思いもよらぬ障壁が次々と立ちはだかるが、主従と仲間たちの結束は揺らぐことなく、むしろ一層強固なものとなっていく。商いの信念として掲げる、買い手も売り手もともに幸せであるという想いを胸に、幸は大きな帆を上げ、広大な海原へと漕ぎ出していく。長編シリーズ第十二作にして、いよいよ大きな転換点を迎える一冊。

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絶賛796
好評431
普通154
不評16
酷評6

TOTAL 1,403 reviews

17あきない世傳 金と銀 淵泉

あきない世傳 金と銀 淵泉

2020年刊行

5,283pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズを読み継いでいる人や、逆境を乗り越える物語が好きな読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 逆境から再起していく主人公への応援・共感を呼ぶ展開
  • 江戸の商い文化や染め物の知識が自然に学べる
  • 仲間や周囲との絆・人徳が丁寧に描かれている点

賛否が分かれる点

  • 苦難が続きすぎてやり過ぎとの声もある
  • 敵対勢力や身内の裏切りの動機に納得しにくいという意見がある

内容紹介

江戸に店を構えて四年目、呉服太物商・五鈴屋はまさに飛躍の時を迎えていた。しかし、最も信頼を寄せていた肉親による裏切りが、店を揺るがす大きな試練の引き金となる。さらに商いの存続そのものを脅かす妨害が重なり、主従は深い淵の底へと突き落とされる。それでも絶望の闇の中で、泉のように知恵は湧き上がり、新たな商材と技術への挑戦が始まる。「衰える兆しは最も盛んな時に生まれ、新たな盛運の芽生えは何もかも失った時、既にある」という菜根譚の教えが、折れかけた心に火を灯す。人との縁と不屈の商魂を軸に、苦難の先に光を探し続ける江戸商家の物語。

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絶賛736
好評440
普通127
不評4
酷評6

TOTAL 1,313 reviews

18あきない世傳 金と銀 瀑布

あきない世傳 金と銀 瀑布

2020年刊行

5,020pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

時代小説・商い物語のシリーズ既読者や、人間模様と続きが気になる展開を好む読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 次巻への引きが強く続きを読む手が止まらないという声が多い
  • 商いの知恵と主従一体の奮闘ぶりが読み応えありと評価される
  • 江戸の風俗・染め物文化の描写が丁寧で興味深いと好評

賛否が分かれる点

  • 妹の幼さや軽率な行動にイライラするという感想が目立つ
  • 展開のパターンにやや慣れ・マンネリ感を覚えるという声もある

内容紹介

武士の正装にのみ許されてきた小紋染めを、町人の日常へと広げようとする女店主・幸の挑戦が、江戸の街に静かな革命を起こしていく。奉公人や職人と心をひとつにして難題を乗り越えてきた五鈴屋だが、流行り病や幕府からの多額の上納金命令など、次々と降りかかる試練が店を揺さぶる。さらに、「女名前」の猶予期限が迫るなか、店の行く末を託す跡継ぎ問題も解決の糸口を探し続ける。しかし盤石に見えた足元を崩すのは、外からの圧力だけではなかった。長らく張り巡らされてきた伏線が音を立てて動き出し、身内から生じた予想外の出来事が、五鈴屋に深刻な亀裂をもたらす。タイトルが示す「瀑布」の名にふさわしい、怒涛の展開が読む者を息もつかせず次巻へと引きずり込む一冊。

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絶賛676
好評429
普通155
不評10
酷評5

TOTAL 1,275 reviews

19花だより みをつくし料理帖

花だより みをつくし料理帖

2018年刊行

4,848pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

シリーズ本編を読み終えて登場人物のその後が気になっているファン向き。

読者の声を分析

支持されている点

  • 本編の伏線や謎が丁寧に回収されると好評
  • 各登場人物のその後が温かく描かれ感動を呼ぶ声が多い
  • 笑いあり涙ありで読み応えがあるという評価が目立つ

賛否が分かれる点

  • 本編未読だと楽しみが限られるという指摘がある

内容紹介

大坂へ旅立った澪のその後を、彼女をとりまく人々それぞれの視点から描く四篇の短編集。つる家店主・種市が澪への思いを胸に道中を歩む表題作、かつての想い人と不思議な縁で結ばれた妻・乙緒の姿を映した一篇、そして吉原で深く結ばれた野江と又次の知られざる絆を辿る切なくも胸打つ物語。最後は澪と源斉夫婦が試練を乗り越え、絆を深めていく。笑いあり、涙あり、それぞれの料理が人の心と記憶をつなぐ。どの篇にも「食べること」と「生きること」が寄り添い、温かくも力強い人間模様が広がる。

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絶賛641
好評404
普通136
不評15
酷評6

TOTAL 1,202 reviews

20あきない世傳 金と銀 碧流

あきない世傳 金と銀 碧流

2019年刊行

4,644pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情と商いの物語が好きで、江戸時代の着物文化にも興味がある読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 過去の縁が伏線として回収される感動的な展開
  • 着物・染め職人の技や歴史が自然に学べる
  • チームで知恵を出し合う五鈴屋の結束感

賛否が分かれる点

  • 着物・呉服への関心が薄いと没入しにくい
  • 今巻は波乱が少なくやや淡々とした印象

内容紹介

大坂の呉服商・五鈴屋の七代目店主として、ついに江戸へと商いの舞台を広げた幸。しかし江戸の客は、ものの考え方も着物の好みも大坂とは大きく異なる。そんな異文化の地で、幸は身近な変化を見逃さない細やかな眼と、時代の大きな流れを読み解く広い視野を武器に、奉公人たちとともに知恵を絞り続ける。着物が完成するまでに携わる職人ひとりひとりの矜持と技、そして人と人が紡ぐ縁が、新たな商いへの道を切り開いていく。亡き夫との絆もまた、思わぬかたちで幸の歩みを照らし出す。買い手も売り手も笑顔になれる商いを追い求めた先に、感動の幕引きが待っている。

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絶賛570
好評380
普通151
不評6
酷評1

TOTAL 1,108 reviews

21星の教室

星の教室

2025年刊行

4,477pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

学び直しや居場所のなさに共感できる人、社会的マイノリティに関心がある読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 夜間中学という社会的テーマへの共感と発見
  • 登場人物の境遇を丁寧に描く温かな筆致
  • 読み終えた後に前向きになれる希望感

賛否が分かれる点

  • ストーリー展開が王道で先が読みやすいという声もある

内容紹介

中学時代のいじめによって不登校となり、卒業証書を受け取らないまま二十歳を迎えた潤間さやかが主人公の物語です。義務教育を終えていないという事実が、就職にも家族との関係にも影を落とし、さやかは出口のない閉塞感の中で生きていました。そんな彼女が偶然知ったのが、夜間中学の存在です。戦争、貧困、差別、異国での暮らしなど、それぞれに重い過去を背負った老若男女が肩を並べて学ぶ教室に足を踏み入れたさやかは、仲間たちとの交流を通じて少しずつ心を開いていきます。学ぶことの意味、言葉の持つ力、そして人とのつながりが、凍りついていた彼女の内側をじわじわと溶かしていく様子が丁寧に描かれます。夜空の星のように、それぞれが静かに輝く温かな再生の物語です。

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好評543
普通251
不評26
酷評6

TOTAL 1,361 reviews

22あきない世傳 金と銀 本流

あきない世傳 金と銀 本流

2019年刊行

4,474pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情味ある時代小説や、女性が逆境を切り開く成長物語が好きな読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 困難を知恵と結束で乗り越える展開が心を動かすという声が多い
  • 江戸時代の商いの工夫や戦略描写が面白いと評価されている
  • 脇役を含むチームの絆や人間関係の温かさが支持されている

賛否が分かれる点

  • 主人公の身近な人物が次々と亡くなる展開を重いと感じる声がある
  • 主人公の感情描写があっさりしていて感情移入しづらいという意見もある

内容紹介

大坂の呉服商「五鈴屋」を舞台に、幾度もの危機を乗り越えてきた女房の幸が、最愛の夫を突然失うという悲しみの中から立ち上がる物語。「女名前禁止」という時代の壁に阻まれながらも、先代たちの夢を受け継ぎ、商習慣も人の気質もまるで異なる江戸への進出を決意する。大坂と江戸、それぞれの文化の違いに向き合いながら、奉公人たちと知恵を絞り合い、「買うての幸い、売っての幸せ」を江戸の地に根付かせようとする姿が生き生きと描かれる。悲嘆と希望が交錯するなか、幸と仲間たちが積み重ねた信頼と商いへの誠実さが、大きな物語のうねりを生み出す感動の一篇。

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絶賛531
好評364
普通151
不評8
酷評0

TOTAL 1,054 reviews

23あきない世傳 金と銀 奔流

あきない世傳 金と銀 奔流

2017年刊行

4,269pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

時代小説・歴史小説好き、および着物や商いの世界に関心がある読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 展開の早さと続きを読ませる引きの強さが高評価
  • 商いの本質や情の大切さを考えさせる内容
  • 着物・呉服にまつわる知識が得られる点

賛否が分かれる点

  • 主人公の夫の器量不足に苛立つ声が多い
  • 主人公が才能を発揮しきれない展開に不満も

内容紹介

江戸時代、大坂の呉服商「五鈴屋」を舞台に、波乱に満ちた運命を生きる女性・幸の物語の第三弾。夫を失い十七歳で寡婦となった幸は、義弟の惣次が五代目店主となる条件として再び妻に迎えられる。商才豊かな惣次のもとで五鈴屋の再建に力を尽くす幸だったが、利を追い求めるあまり情を欠く惣次の姿勢が、やがて取引先との深刻な亀裂を生む。商いとは算盤だけでは測れないという真実が突きつけられる中、幸はその聡明さと誠実さで奔流のような試練に立ち向かう。終盤には予想外の展開が待ち受け、幸と五鈴屋の行く末は大きな転換点を迎える。

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絶賛466
好評462
普通176
不評10
酷評2

TOTAL 1,116 reviews

24あきない世傳 金と銀 貫流

あきない世傳 金と銀 貫流

2017年刊行

4,241pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

江戸時代の商いと女性の奮闘に興味がある時代小説好きに向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 主人公の商才と行動力に共感・爽快感という声が多い
  • 読みやすい文体と軽快な展開が評価されている
  • 人情と商いが両立する温かな物語運びが支持されている

賛否が分かれる点

  • 主人公が優秀すぎて感情移入しにくいという意見もある
  • 展開が早く恋愛描写があっさりと感じる声がある

内容紹介

江戸時代中期の大坂を舞台に、呉服商・五鈴屋の女房として商才を磨いてきた幸の運命が、大きく動き出す第四巻。五代目店主の惣次が、ある出来事を機に誇りを傷つけられ突然姿を消す。その事態を受け、店の要である「お家さん」富久は意外な決断を下す。新たな体制のもと、幸は持ち前の機転と深い情義を武器に、染め色の流行仕掛けや遠方への行商など次々と斬新な手を打っていく。人形遣いと人形の関係を軸に、商いと人の情が絡み合いながら五鈴屋は成長を続けるが、物語の終盤では競合の影も忍び寄り、次なる試練の予感が漂う。

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絶賛468
好評391
普通153
不評7
酷評1

TOTAL 1,020 reviews

25出世花

出世花

2008年刊行

4,203pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人情味ある時代小説や、他の高田郁作品が好きな読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 逆境に負けない芯の強い女性主人公への共感が高い
  • 死者を弔う湯灌の描写が丁寧で心を打つと好評
  • デビュー作とは思えない完成度の高さを称える声が多い

賛否が分かれる点

  • 主人公の感情の起伏が薄く物足りなさを感じる声もある

内容紹介

不義密通を犯した母を追う父に連れられ、六年もの旅を続けた幼い少女。江戸近郊の墓寺にたどり着いた父と娘だったが、父は志半ばで命を落とし、娘はひとり住職に拾われる。「艶」から「縁」へと名を改めた少女は、死者の身を洗い清める湯灌の仕事に触れるうち、自らもその道へ踏み出していく。蔑まれながらも、亡き人と遺された者の双方に真摯に向き合うお縁の姿が胸を打つ。全四編からなる短編集で、各話ごとに異なる死と向き合いながら、少女は凛とした女性へと成長していく。著者の時代小説家としてのデビュー作。

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絶賛460
好評472
普通225
不評16
酷評2

TOTAL 1,175 reviews

26あきない世傳 金と銀 転流

あきない世傳 金と銀 転流

2018年刊行

4,129pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

江戸時代の商いや着物文化に興味があり、苦難を乗り越える主人公を応援したい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 商いの知恵が生まれる過程の丁寧な描写が好評
  • 悲喜が交錯する展開で感情を揺さぶると評価
  • 次巻への引きの強さが一気読みを誘うと支持

賛否が分かれる点

  • 主人公の強さが共感しにくいという声も一部あり
  • 幸せな場面の少なさを物足りなく感じる意見も

内容紹介

大坂天満の呉服商、五鈴屋。三人の兄弟に順に嫁ぐという数奇な運命を歩んできた幸は、六代目店主・智蔵のもとで商いの才能を大きく開花させていく。夫婦の絆を深めながら、奉公人たちと心をひとつにして新たな一手を繰り出す幸。だが、喜びが深まるほど、影もまた濃くなっていく。流産という痛みを乗り越え、競合他店の妨害にも屈せず打ち出した渾身の策は、やがて鮮やかな結実を見せる。江戸進出という夢がいよいよ現実味を帯びはじめた矢先、物語は思わぬ方向へと舵を切る。商いの機知と人情の機微が丁寧に描かれた、シリーズ第五弾。

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絶賛450
好評387
普通152
不評11
酷評2

TOTAL 1,002 reviews

27あい 永遠に在り

あい 永遠に在り

2013年刊行

3,266pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

夫婦愛や歴史小説が好きで、実在の人物の生涯に感動を求める読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 実在の夫婦の生涯を丁寧に描いた筆力が高く評価されている
  • 逆境でも前向きなあいの人物像に感動・共感する声が多い
  • 幕末〜明治の時代背景の描写が自然で読みやすいという評価が多い

賛否が分かれる点

  • 実在人物ゆえ創作の自由度が低く、やや淡白との指摘がある
  • 登場人物が理想的すぎて感情移入しにくいという声も一部ある

内容紹介

上総の農村に生まれたあいは、十八歳で蘭方医・関寛斎のもとへ嫁ぐ。寛斎は戊辰戦争の戦場でも敵味方を問わず傷ついた命に向き合い続け、栄達や富には目を向けない。そのぶん家族の暮らしは常に質素で、子を次々と喪う哀しみも幾度となく押し寄せる。それでもあいは物事の明るい面を見つめ、夫の背中をそっと押し続けた。物語はやがて、七十を超えた夫婦が北海道開拓という前人未踏の道へ踏み出す場面へと至る。四章それぞれに「あい」という読みを持つ漢字が冠され、出逢いから別れまでの道程が妻の視点で静かに綴られる。歴史に埋もれた実在の二人が育んだ愛の輪郭を、温かくも揺るぎない筆致で描いた一作。

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絶賛300
好評375
普通208
不評29
酷評8

TOTAL 920 reviews

28志記

志記

2025年刊行

3,088pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

時代小説好きや、著者の前シリーズのファンに向く作品。

読者の声を分析

支持されている点

  • 女性が困難な道に挑む姿への共感と応援の声が多い
  • 過去シリーズの店が登場する演出が好評
  • 2人の対照的な個性と成長の描き方が評価されている

賛否が分かれる点

  • 主人公の一方に甘さを感じるという声がある
  • 序盤は展開がゆっくりで物語の本格化を待つ印象

内容紹介

文化元年、清明の日に産声を上げたふたりの女児。藩医の家系に生まれた蔵源美津は医学を、刀鍛冶の名門に連なる高越暁は鍛刀を志す。炎のように猪突猛進な美津と、氷のように冷静沈着な暁は、十九の夏、江戸で初めて相まみえる。女であるがゆえに患者から診察を拒まれる美津、思うような鋼を鍛えられず壁にぶつかる暁。正反対の気性を持ちながら、男の世界とされてきた道に挑む二人の前には、次々と困難が立ちはだかる。さらに海の向こうから未知の疫病が忍び寄り、物語は新たな局面を迎える。自らの志を胸に、時代の壁を切り拓こうとする女たちの群像劇。

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絶賛259
好評235
普通95
不評4
酷評4

TOTAL 597 reviews

29ふるさと銀河線 軌道春秋

ふるさと銀河線 軌道春秋

2013年刊行

2,881pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

人生の苦労や孤独を抱えながら前向きに生きたい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 困難の中に希望を見出す温かい読後感
  • 鉄道の風景と人間ドラマの自然な融合
  • 短編ながら感情移入しやすい人物描写

賛否が分かれる点

  • 一部の話に不法侵入など無理のある設定との声
  • 短編ゆえの物足りなさを指摘する意見も

内容紹介

リストラされた夫の苦悩、アルコール依存症と闘う女性、認知症の兆候に気づいた母親、ふるさとと夢の間で揺れる少女。鉄道の車窓や駅のホームを舞台に、現代を懸命に生きる人びとの姿を描いた9編の短編集。登場人物たちはそれぞれ、折れそうになりながらも日々をしのぎ、見知らぬ誰かの温かさにそっと背中を押される。倹しく、けれど確かな光を帯びた物語群は、絶望の先に小さな希望をともし続ける。時代小説で知られる著者のデビュー以前の漫画原作を、小説として書き直した作品でもある。

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絶賛247
好評398
普通306
不評50
酷評15

TOTAL 1,016 reviews

30蓮花の契り 出世花

蓮花の契り 出世花

2015年刊行

2,751pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

死や弔いを題材にした静かな時代小説を好む読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 主人公の高潔な生き方と心の描写への共感が多い
  • 読後に心が温まる・浄化される感覚が評価されている
  • 死者を弔う仕事を丁寧に描いた世界観が支持されている

賛否が分かれる点

  • 主人公が高潔すぎて共感しにくいという声もある
  • 登場人物の結末に物足りなさを感じる読者もいる

内容紹介

弔いを専門とする墓寺の湯灌場に立ち、亡骸を丁寧に洗い清める三昧聖として七年を重ねたお縁は、二十二歳になっていた。実母の元で町娘として生きるのか、このまま仏の道を歩み続けるのか、岐路に立たされるなか、江戸の街を揺るがす大惨事が彼女の運命を大きく動かす。死者と向き合い続けるなかで問われる、生きることの意味。母との間に残るわだかまり、慕い合う存在との行く末、そして自らの魂が求める道。人が人を弔うことの尊さを静かに、しかし力強く描いた感動の完結編。澪つくし料理帖などで知られる著者のデビュー作から続く、心に深く沁みる物語の幕引きは、読む者の心を温かく満たす。

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絶賛213
好評235
普通125
不評16
酷評2

TOTAL 591 reviews

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